様々な料理をつくるキッチン内の実験室『キッチンラボ』

◆ツイッター【kitchenlabo_A-kun】 https://twitter.com/Akun51932007 ◆インスタグラム【kitchenlabo.akun】 https://www.instagram.com/kitchenlabo.akun/?hl=ja

毒!虎魚を捌いて食べてみた

虎魚(オコゼ)です。

 

スーパーなどで見かけても調理法がいおまいち解らず、手を出しにくいお魚ではないでしょうか!ところが、このお魚は、淡白な身からにじみ出る旨味と、甘みと、皮ももちもち感。そして、ハラワタ(特に肝)の脂ののった濃厚な旨味。そして骨までたべられるという捨てるところがなく、一匹のお魚でいろいろな部位の、様々な味が楽しめる。

お顔はぶちゃいくですが、魚会の味のオーケストラを奏でる奏者です。

 

高級魚で有名ですが、意外と夕方のスーパーなどで、割引してあり格安で手に入れることができます。

 

f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215555j:image

 

背びれに切り込みがあるのがわかりますか?

ご存じの方も多いと思いますが、オコゼはこの背びれに毒があります。

 

かなり、危険な部類の毒で、間違ってささると病院送り間違いなしです。

 

海沿いの朝市や生簀のある料理店などでなければ、背びれの棘がついたままのものを見かけることはほとんどないと思います。

 

でもこの状態になると、他の鰭には毒はなし。思う存分ぷにぷにした魚介を撫でまわしてね。

 

はい。


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215620j:image

 

これは、購入するときにすでにハラワタが抜かれており、残念ですが、身の鮮度は良いので、表面のみ湯引きした湯引きと、から揚げにして食べたいと思います。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215552j:image

 

ほんの数秒ボイルします。

身に薄皮がついているのがわかりますか?

 

オコゼの皮は『外の分厚い皮』と『薄皮』の2重になっており、外の皮はひっぱると手で剥くことができます。

 

薄皮は、刺身を引くなら触感の邪魔になるので取り去りますが、湯引きする場合には薄皮がゼラチン状に変化し、ぷるぷるとした触感でおいしくいただけます。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215629j:image

 

熱湯にぽいっ。

1、2、3 秒。

 

心の中で数えます。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215606j:image

 

 

すかさず、氷水へダイブ。

 

 

そしてもう片身。


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215559j:image
f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215623j:image

 

 

しっかりと水分を切って、盛り付けます。

フグのような弾力のある身です。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215610j:image
f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215616j:image

 

 

続いてから揚げです。

 

軽く塩を振り、片栗粉を全体にまぶします。

 

f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101029j:image

 

そして低温の油へ。

温度は160度。

 

サクサクに上げるには30分くらいかかります。

 

とにかく、低温でじっくり。これがポイントです。

 

温度が高いと、オコゼの頭なんかは、噛み切れません。

 

完成の目安は、ほとんど上げている時の気泡が出なくなることです。


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215613j:image

 

うん。完璧。

 

カリカリといっても、骨は適度に噛み応えがあり、鰭の分厚い皮は外カリ中もっちりにしあがっています。

 

やっぱりオコゼのから揚げうまいなー。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200422215627j:image

 

 

そしてまたまた。

今回のおこぜは、泳いでるやつを目の前で絞めてもらった、超新鮮。なんなら未だ身が生きている極上品。

 

切り口のい新鮮さがつたわるでしょうか。


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101105j:image

 

例のごとく捌きます。

 

今回は、ハラワタ付きです。

 

あ、卵もある。

これはうれしいです。オコゼは卵も超おいしいんです。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101045j:image

 

アラは今回はお吸い物にするため出汁をとります。

もちろんカマなどの身も食べます。

 

びっくりするくらい上品な出汁が取れます。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101049j:image

 

サザエもあったので、これもお刺身にします。

f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101039j:image

 

 

オコゼの刺身を引いていきます。

 

薄皮もきれいに引いています。

 

身の奥に、薄皮、本皮、胃袋、これらを湯引きしております。

 

肝は生です。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101035j:image

 

盛り合わせました。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101032j:image

 

サザエ。


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101042j:image

 

 

オコゼの薄皮と胃袋と本皮。

そして肝。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101020j:image

 

透き通った身は弾力がすごいので、薄造りにすることで、この魚の持つ旨味のポテンシャルがすべて引き出されます。

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101101j:image

 

肝と身を同時に。

 

これはもうたまりません。

 

肝の味は、あっさりとしています。

カワハギとかのトロっとした感じではなく、歯ごたえがあります。

噛むと表面のごく薄い皮をが音もなくパリっと破れ、最後まで同じ抵抗をもったままぷりぷりと歯がはいります。それと合わせ、上質な甘い脂が口の中に溶け出します。

 

肩さと食感はナタデココをもうすこしやわらかくしたぐらい。

 

得もいわれぬうまさです(*^_^*)

 


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101052j:image

 

そして、骨を煮た出汁に卵を浮かべお吸い物です。

 

卵も上質。ほろほろと口の中で簡単にほどけて、余韻に浸る暇がない。


f:id:kitchenlabo_A-kun:20200424101057j:image

 

うーん。

やっぱりオコゼはおいしい。

 

見た目ぶちゃいくで毒ももっている!だけど、内に秘めたるポテンシャルはすごいよ。

見た目じゃない。中身で勝負!を地でいっているお魚でした♪(*^_^*)

 

是非、読者登録&ポチッ♪とよろしくお願いいたします(*^_^*)

記事制作の励みにさせていただきます!感謝。

 

◆インスタグラム【kitchenlabo.akun】映える料理

https://www.instagram.com/kitchenlabo.akun/?hl=ja


ツイッター【kitchenlabo_A-kun】日々の料理

https://twitter.com/Akun51932007